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2018/06/07(木) 23:38:40.97 ID:YXotrATs0
涙が止まらなかった。
救えないんだ。どうしたって死んでしまう。
もうホントに辛くて、絶望ってこういうことなんだなって、俺初めて分かったよとか一人で言って笑って、
泣いてた。
紅莉栖が助けてくれなかったら、俺は確実に死んでいた。
あまりの辛さに自ら命を絶っていた。
そんな紅莉栖を好きになることは、本当に、本当に自然なことではないだろうか。
いや、そうだと思う。自分で分かっている。
しかし、リーディングシュタイナーによってまゆりの世界線に触れたおかげで、分かった。
まゆりが、いかに俺を想ってくれていたか。
俺は本当に馬鹿野郎だった。
こんなにも近くで。
こんなにも想ってくれていたのに。
命を助けることができた事ばかりに安堵して、あいつの気持ちに気付けなかった。
あげくの果てに紅莉栖と結ばれたことを大々的に公言して……
あいつが笑顔の裏で、どれだけ悲しんでいたかも知らずにッ!!
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