八幡「リセット」
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5:YOUTA[saga]
2018/06/04(月) 01:02:00.04 ID:fqynU06/0

<平塚視点 平塚家自宅>


電話が掛かって来たので平塚は受話器を取った。

「もしもし。平塚ですけど。校長先生お久しぶりです。先日は大変失礼しました。それで処分はどうなりましたか?」


「残念ですが懲戒免職処分となりました。やはり文部科学省の通達に違反した事が問題となりました。長期の謹慎後にセンター行きはどうか確認しましたが、ただの違反ならその処分は可能だが国の指示に逆らったら不可能と言われました。


今回は総武高校への処分は警告となりました。もし次に通達違反が出たら県の教育委員会と文部科学省で総武高校に指導が入るとの警告です。今日までお疲れ様でした。此れにて失礼します。」


校長先生からの通話が切れると受話器を置くと

平塚は放心状態となった。

「ちくしょう。私は何て事をしてしまったんだ。」


平塚は悔し涙を流しながら自分の不甲斐なさに壁を叩きつけた。暫くして落ち着くと平塚は言った。

「気持ちを切り替えて次の仕事を探さなくてはな。」

こうして平塚の教師人生は終わったのである。


<翌日の放課後 ボランティア同好会部室>


部室には雪乃と八幡と鶴見先生が来ていた。

「鶴見先生。放課後に来て頂き感謝します。今日は今後のルールを決めたいと思います。基本はボランティア活動がメインとなりますが、どうしても奉仕部のように依頼が来る可能性があります。


最も可能性が高いのは葉山隼人君です。此まで色々な事に巻き込まれていますし今後も巻き込まれないとは限らないので明白な対応策を決めておきたいのです。」


「確かにあり得るな。俺は賛成する。」

「分かったわ。雪ノ下さん。結局はどうするの?」


「ボランティアと関係無い依頼が来た場合は私と八幡の両方の賛成を得てサインと判を押して鶴見先生に依頼報告書を提出します。鶴見先生から学校側として依頼をしても問題無いと判断してサインと判を貰って始めて依頼成立とします。


3人の内一人でも反対や拒否したら依頼を受けない事にします。それでも強要しようとしたら鶴見先生に報告して学校側に対応して貰いたいです。既に原案を作って来ました。」

鶴見先生に依頼報告書を見せた。


「良く出来てる書類だわ。特に問題は無いわね。それで行きましょう。判はそれぞれ自分で準備しておいてね。これは千葉村でのボランティアと関係あるから依頼報告書の対象にはならないけど1つ二人に依頼をしたいけど大丈夫かしら?」


「ええ。活動内容に関わる依頼なら受けるわ。八幡もそれで良いわね?」

「ああ。それで構わない。」


「私には小学6年の娘がいるのだけど。まさにその千葉村の林間学校に参加するわ。友達がいないようで作るように言ったのだけれどもしかしたら何らかの理由があるかも知れないので娘から聞き出して欲しい。可能かしら?」


「確か林間学校の手伝いは数日前に募集して確か締め切ったよな。クラスで行くとか言ってたから葉山グループは参加だと思われる。理由は説明しますので葉山グループ参加か調べて貰って良いですか?」

「別に良いけど何故かしら?」


「話してみないと何とも言えないがこの場合の最悪の事態は娘さんが苛めにあっている可能性だ。その場合葉山隼人がいたら更に悪化して最悪は娘さんが自殺に追い込まれるのも考えられる事態になりかねない。雪乃からその理由を鶴見先生に説明してくれないか?」


「小学校は葉山隼人と一緒だったの。女子から苛めにあっていて葉山隼人は相変わらず皆仲良くをしようとして更に悪化して留学せざるを得ない状況になったわ。そして現在でもその思想は全く変化していない。危険度はかなり高いわ。」


「皆仲良くは危険な思想だ。仲良く出来るなら戦争は起きないだろう。理想論であって現実的では無い。しかもその思想を人に押し付けるから悪化する。千葉村に葉山隼人が参加するなら最も気を付ける必要がある。」


「分かったわ。もし娘の留美の原因が苛めなら葉山隼人を最重要注意人物に指定させて貰い向こうの保護者の先生に伝えておくわ。」

こうして合宿における話し合いは終了した。




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