2:YOUTA[saga]
2018/06/04(月) 00:56:15.85 ID:fqynU06/0
「それでは本題に入るわね。八幡は夏休みの8月の頭に千葉村で奉仕部の合宿あるのはご存知かしら?」
「いや。知らないがあるのか?」
「此が合宿のやる内容をコピーした物と此方は合宿の同意書だから両親に渡して書いて貰ってね。」
「ああ。分かった。渡しておくよ。それだけだったら学校でも良い筈だけど此処に呼び出したということは他にも何か問題があるんだな?」
「ええ。深刻な問題があるわ。確か八幡は平塚先生によって強制連行された上で強制入部されたのに間違いは無いかしら?」
「ああ。それで間違い無い。」
「調べたのだけど。文部科学省によって高校の学習指導要項で強制入部は極力しないように全国の学校に通達されているの。
教育委員会案件となって最悪は懲戒免職になっても可笑しく無い程の問題なの。それが問題になってないということはどういう事か分かるかしら?」
「つまり発覚してないから問題になってないと言う事だな。」
「ええ。そういう事になるわ。」
「そして此処からが重要よ。部活動の合宿等の未成年の宿泊を伴う行為には学校や合宿先等にこういう目的で合宿すると申請書を出さないと行けないの。
大人や未成年者の人数も学校側に報告して未成年者全員の保護者の同意書が必要になるの。此れで何が起きると思う?」
「ああ。分かった。当然強制入部だから俺は入部届を出して無いし、雪乃1人では同好会の人数すら満たして無いが問題になってないと言う事は奉仕部は平塚先生が学校側や生徒会に申請していない非公式の部活動という事だな。それが必ず発覚すると言う事だな。」
「そういう事よ。八幡に聞くけど何で同好会制度があるのかご存知かしら?」
「確か。部の設立条件を緩くなると部が乱立して学校の部の管理が大変になって秩序が乱れるからだったな。
そして同好会は二人以上で生徒会に申請すれば設立するんだったな。」
「そして、部は学校によって人数は違うけど文化部は平均5人の入部届とその生徒の保護者の同意書と顧問が必要になるの。
年間活動表等の複数の申請書類も同意書も添えて生徒会に提出して生徒会長の承認を得て、生徒会から学校側に提出して校長先生の承認を得て始めて部として認められる。
文化部の絶対最小数は3人よ。部は同好会よりも格上だから同好会の基準となる二人以上より絶対に上の人数が必要になるわ。だからすべての学校において文化部の最低必要数は3人となるわ。」
「それで八幡に提案があるの。」
「提案を聞かせてくれ。」
「昨日。生徒会に行き同好会の申請書を貰って来て既に書いているの。八幡は此れが入部届とその同意書になるから書いて来てほしいの。良いかしら?」
「ああ。分かった。」
八幡は全ての書類を受けとると鞄の中に入れた。
「明日から同好会として申請書類を出して二人で同好会活動しましょう。既に明日、放課後鶴見先生に時間を作って貰うように頼んでいるから顧問をお願いしましょう。それと強制入部の事を報告をした方が良いと思うわ。」
「確かにそうだな。分かった。二人で此れからも歩もうな。雪乃の事が好きだ。」
「ええ。私もよ。」
八幡と雪乃は目をつぶりながら顔が近付いて行き唇同士の距離がゼロとなった。
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