2:名無しNIPPER[saga]
2018/06/03(日) 22:04:02.80 ID:IMIN4WEW0
しばらく歩くと、水の流れる音が聞こえた。
音の聞こえた方に顔を向ければなんと、乳色の河が流れているではないか。
それも大河である。河岸に跪き、乳色の水を両手で掬ってみる。
匂いを嗅ぐ。乳の匂いがした。口に含む。冷たい。そして、乳の味がする。乳だ。この河は乳の大河なのだ。
牛の乳か、人の乳か知らぬが、ここまで大量の乳が流れているとは。
ハゲは喉の渇きを癒すため、さらに深く手を差し込み、乳を掬い上げた。
今度は、掌に透明な粘り気のある液体が残っている。舐めてみた。甘い。ハチミツだ。乳と一緒に、ハチミツが流れている。
どういうことなのだ。
黄金色の陽ざしが、強く原野を照らす。
眩しそうに眼を細め、乳と蜜を飲み干す全裸ハゲ。
なかなか珍妙極まる光景である。
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