18:名無しNIPPER[saga]
2018/06/16(土) 00:27:55.56 ID:QsGf/s/A0
ハゲ「翔べ、月明鳥(ゲツメイチョウ)!」
素早く十字を切り、真言を唱える。
この真言は誰が教えたわけではない。
ハゲがつい先程、思いついたものだ。
ハゲの背中にメタンハイドレートの翼が生える。
メタンガスを放ちながら、マッハ500000で暁の空を飛ぶ全裸ハゲ。
その行軍を遮る者は誰もいない。遮ることなど誰もできない。
地平線の彼方へ太陽の欠片が消えていく。
最後の欠片が消えた時、自分の命は尽きるのやもしれない。
それまでに、せめて天を突く塔の頂上へゆかねばならない。
天漁師の言葉に、違和感を覚えた。
気が付いたら、漁師になっていた。
自分も、気が付いたらハゲになっていた。
ハゲ「私とあの漁師は同じだ。生まれた頃の記憶がない」
その秘密を探るまでは、死ぬことは許されないのだ。
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