24: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/06(水) 06:18:53.59 ID:jniM6iZW0
「さぁどうぞ! 最低限、綺麗になってるハズですよ」
布団を敷くよう促した。
床の上に琴葉が敷布団を広げ、
歌織もその隣へと抱えていた布団を並べたら。
「……どうして二組あるんですか?」
訝し気な顔で尋ねる志保。
百合子も「ホントだ」と首を傾げ、
丁度掛け布団を下ろしていた麗花の方へ視線をやる。
すると彼女は、なんとも不思議そうな顔で二人のことを見つめ返すと。
「こっちがプロデューサーさんの分で、こっちもプロデューサーさんの分」
真っ直ぐに伸ばした人差し指で二組の布団を交互に指さすと、そのまま中指も立ててVサイン。
「二倍です! 寝る場所は大きい方が嬉しいよね♪」
満面の笑顔で力説する麗花に、一同はまぁそういう物かと納得した。
むしろ「自分が寝るためだよ」なんて答えられなかっただけマシかもしれない――僅かに肩をすくめた志保が言う。
「それじゃあ早速、プロデューサーさんを移しませんか?」
「そうね。まだしなくちゃいけないことも残ってるし」
琴葉が机の上の資料にチラリと目を向ける。
寝ているプロデューサーの枕元へと移動して、歌織が男の肩にそっと手をかける。
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