13: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/04(月) 01:27:25.48 ID:i6zFVQC/0
「お布団をこの部屋まで持って来ましょう。恐らくはそれが、簡単で確実な方法です」
自身が言い出したからだろう、静かに椅子から立ち上がった。
歌織が「私も」とそれに続く。
「一人じゃ大変だろうから。一緒にお布団、運びましょ?」
「歌織さん……。ありがとうございます」
琴葉がはにかみながら頭を下げた。
麗花も椅子から立ち上がり「私も私も♪」と二人の後を追いかける。
そうして、出遅れてしまった志保と百合子の二人まで同時に腰を浮かべたら。
「私も行きます!」
「お手伝いします!」
慌てる彼女らを前にして、琴葉が困ったように眉を寄せた。
「ありがとう。でも、三人もいれば大丈夫だから」
待ってていいよと手振りで示され、百合子がゆっくりとお尻を下ろす。
志保はしばし、何事かを言いたそうにしていたものの、
最後には「わかりました」と観念したように嘆息した。
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