見崎鳴「教室で脱糞してみる」榊原恒一「……は?」
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14:名無しNIPPER[sage]
2018/06/02(土) 00:45:58.92 ID:PmuEES8m0
赤沢「次はあたしの番って、どういう意味……ッ!?」
疑問を口にした赤沢泉美に異変が現れた。
腹を抱えて、何やら苦しそうだ。
鳴はそんな彼女を見下ろして、呟く。
鳴「私の左目は、人の便意が見えるの」
恒一「な、なんだって!?」
思わず悲鳴が口をついた。
どうやら、鳴は人の便意が見えるらしい。
言われてみれば、なるほど。
久保寺先生の異変にいち早く気づいたのも、その左目のおかげなのだろう。蒼い、義眼。
普段は眼帯に隠された、鳴の左目。
よもや、そんな特殊能力が備わっていたとは。
鳴「私には、赤沢さんが茶色く見える」
赤沢「そ、そんなの……嘘よっ!!」
鳴「嘘かどうかは、貴女が一番良くわかってるでしょう? ねえ、ア・カ・ザ・ワ、さん?」
まるで人形のような無機質な笑みを顔に張り付けて、赤沢泉美を追い詰める鳴。
赤沢が便意を堪えているのは、明らかだ。
これには流石に僕も同情を禁じ得ず、止めようと一歩踏み出したその時、鳴が釘を刺した。
鳴「現象を止めたいのなら、邪魔をしないで」
恒一「ど、どういう意味だ?」
鳴「このクラスの最後の一人が漏らすまで、この現象は止まらない。お願い、信じて」
クラス全員の脱糞。
それが、現象を止める手段らしい。
言われてみれば、納得だ。
漏らす者がいなくなれば、それで終わる。
だが、それは解決したと言えるのだろうか。
もちろん、そう単純な話ではないようで。
鳴「死者は、排泄をしない」
恒一「ああ、だから……」
鳴「そう。排泄は生きとし生ける者の証。だからこそ、最後まで便意を感じない者が、死者」
これは、クラスに紛れ込んだ死者を見つけ出す為の、儀式。鳴の理論は、完璧だった。
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