【たぬき】城ヶ崎美嘉「腹ぺこ悪魔とまんぷく小悪魔」
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51: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 03:20:52.61 ID:EFGwLI3E0


「おっ、来てくれたのか!」


 書類やオフィス用具でいっぱいのダンボールを抱えて、プロデューサーが戻ってきた。
 隣には小柄な、これまた年上のお姉さんがいて、彼女はどうやら事務員のようだった。

「あ……うん」
「モデル業のついでとか? ちょっと待っててな今お茶出すから。楓さん、茶葉まだありましたっけ?」
「そういえば先日世にも珍しい緑茶焼酎というものを見つけまして」
「酒じゃねーよ! 持ち込むんじゃありませんそんなの!」

 アタシはといえば。

「茄子ちゃん、茄子ちゃん。私叱られてしまいました……」
「あら〜、怖かったですねぇ。よしよし〜♪」
「そなたーそなたー。お茶請けにはおせんべいがよろしきかとー」
「芳乃はひたすらせんべいばっか食べるからなぁ。まるでハムスターのように」
「小動物ではありませぬー」

 右から左から交わされるやり取りを、ぽかんとしたまま聞いていた。

「おせんべいとお茶っ葉でしたら、昨日買い足してたのが棚にありますよ?」
「よっしゃ! ちひろさん有能!」
「よっ、千両事務員♪」
「目に優しい色〜♪」
「ありがたやーありがたやー」
「あ、そうですか? うふふなんだか照れますねぇ、ちひろさん天使だなんて……」
「いやそこまでは言ってない」


 ……いや、ていうか。
 楓さん、こんな楽しそうな顔もするんだ。




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