【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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849: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/02/09(土) 21:35:26.44 ID:5zdhLM0A0
みほ「……赤星さん」
小梅「はい」
わかっていたのにずっと拒み続けていた事実がストンと、私の中に落ちてくる。
私以外の人はとっくに理解していたのに、私だけが逃げ続けていた。
でも、もう逃げられない。
みほ「エリカさんは――――もう、いないんだね」
小梅「……はい」
みほ「……そっか」
ああ、そうか。この艦に、この街に、この世界に。エリカさんはもういない。
どれだけ私が泣いても、どれだけ悔やんでも、どれだけ認めなくても。
逸見エリカはもう、過去なんだ。それを、私は理解した。
小梅「みほさん……みほさんっ……」
赤星さんがとうとうこらえきれなくなり泣き出す。
きっと、彼女も思い出したのだろう。エリカさんがいた日々を。
そして、また理解してしまったのだろう。エリカさんがもういないという事を。
みほ「ごめんね、赤星さん。あなただって辛いはずなのに」
小梅「いいんですっ……私は、私は……あなたが、元気になってくれれば……きっとそれを、エリカさんも……」
泣きじゃくる赤星さんに私はこれ以上何も言わなかった。
代わりに、じっと見下ろす。
夜空の代わりに輝く街を。
貴女がいた、貴女といた街を。
私の、『世界』を
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