【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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811: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/01/26(土) 20:07:02.31 ID:OnQF/8PI0



しほ「……ごめんなさい」


もう見えなくなった小さな背中に、しほは謝った。

突き放すような言葉になったのは、少女を気遣ったからだ。

それは、嘘ではない。

けれど……もしかしたら、自分があの子を傷つけてしまうかもしれない。そう思ってしまった。

そんな事絶対にない。そう言い切れない自分をしほは恨んだ。


みほ「エリカさんッ!!エリカさんッ!?どこなのっ!?どこにいるのっ!?ねぇ!!?エリカさんッ!?」

まほ「みほ、わた、私は……私はお前の……」


まほはぶつぶつと、言葉に出来ていない言葉を呟く。

しほは唇を噛みしめ、まほを支え、立ち上がらせようとする。その腕にどれほどの力が込められているのか、自分でもわからなかった。

病室に響く絶叫はどこまでも悲しみと絶望に満ちていて、それでもしほは、気丈に振舞った。


そうするしか、無かった。





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