【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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775: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/01/12(土) 18:03:11.16 ID:Ghx7XHue0



みほ「大丈夫です、エリカさん。あなたは絶対に助けますから」



そうだ、絶対に助ける。



エリカ「このままじゃっ、あなたまでっ!!」



私は、どうなってもいい。



エリカ「みほっ、逃げて!!お願い私のことなんかっ!!」

みほ「エリカさん。大丈夫だから」

エリカ「なんで!?みほも死んじゃうっ!?」


こんな時まで人の心配が出来るだなんてやっぱりエリカさんは優しいんだね。

そんな事知っているのに、改めて知ることが出来たのが嬉しく思えてしまう。

その時、激流に耐えきれなくなったのだろう。V号の重い車体がぐらりと、動き出す。


エリカ「っ!?」

みほ「エリカさん、掴まって」


車体が流されるのを感じ取った私は強く、彼女の手を握りしめる。


エリカ「どうして……どうして離してくれないの……?お願いっお願いだから……」


状況の悪化を悟ったのかエリカさんは力なく呟く。

そこにはもう、先ほどまでの突き放すような語気は無く、ただただ懇願するようだった。


エリカ「お願い……あなたまで巻き込みたくないのよ」


必死で私に懇願する。

その瞳が潤んでいるのは雨のせいか、涙のせいか。

それでも、私はその手を掴みとめる。

絶対に、離してなるものか。


みほ「エリカさん」


一瞬の揺らぎもなく彼女の瞳を見つめ続ける。

声色が優しく、包み込むようになっていくのを実感する。

エリカさんのように。かつて、貴女がそうしてくれたように。


みほ「絶対に貴女を死なせたりしない。だって――――」






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