【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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759: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/01/05(土) 17:54:16.61 ID:sbkqZ6WF0
エリカさんだけではないみほさんも。
お互いは名前で親しく呼び合ってるのに私だけいつまでも名字というのは仲良し3人組としてはやっぱり気になってしまうものだ。
無論、距離をとられてるだなんて思ってはいないが、だからといって気にならないわけではない。
そう言われてエリカさんは慌てて否定する。
エリカ「あ、いや別にそういうんじゃ……ただ、切り替えるタイミングを見失ってただけで」
小梅「なら、いい機会なんで。小梅。ね?」
そんな事わかっている。だから私の要望は簡潔なのだ。
ウダウダいうつもりも無いし聞くつもりもない。
私は、ただただ、貴女に名前を呼んでもらいたいだけなのだから。
今度はエリカさんの顔を見て、スタッカートを弾くように私の名前を伝える。
エリカ「……ええ、小梅」
薄暗い戦車の中でも輝いて見えるような彼女の微笑み。
隣り合う様な気やすさで呼ばれる名前に、私は満足して前に向き直った。
すると、くすくすと小さな笑い声が車内に響く。一つだけじゃなく、3つ。
すっかり忘れていた。ここにいるのは私とエリカさんだけじゃないのだと。
今更ながら恥ずかしい事を言ってしまったと赤面するも、隣の砲手から「良いわねー青春最高?」とからかわれてしまう。
エリカ「ほら、笑ってないで集中しなさい。大事なのはここからなんだから」
パンパンと手を叩いて集中を促す彼女の顔を私は見れなかった。
ただ、彼女の声は上ずっているように聞こえた。
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