【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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757: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/01/05(土) 17:49:42.78 ID:sbkqZ6WF0
半ば博打のような作戦をおいそれと認めるわけにはいかない。
無様な勝利も、無様な負けも、するわけにはいかないのだ。
それが、西住流なのだから。
隊長の、お姉ちゃんの気持ちは良く分かる。実際、突然部隊を二分するのはリスクが大きい。
だが私もここで退けないのだ。優勝しようと赤星さんに、お姉ちゃんに、エリカさんに、みんなに誓ったのだから。
沈黙の無線が数秒続く。
エリカ『隊長。ここは副隊長の策に乗りましょう』
それは、凛とした声に打ち破られた。
まほ『エリカ』
エリカ『悔しいけど、プラウダの力は本物です。多少のリスクは承知の上でここは攻めるべきです』
まほ『……』
2対1。ほかの車長からも意見が出ない以上、あとは隊長の判断に任せるしかない。
こんなところで仲間割れなんてそれこそ自殺行為なのだから。
みほ「お姉ちゃん」
エリカ『隊長』
まほ『……わかった』
ため息と、どこか嬉しそうな吐息の混ざった声に私はほっと胸をなでおろした。
一度判断を下した後は隊長の迅速な指示で隊は二分され、私達は即座に行動に移した。
みほ「……エリカさん、ありがとう」
周囲に気を配りつつ、エリカさんだけに無線をつなげてそっと呟く。
エリカ『気にすることじゃないわ。私はあなたの策のほうが勝てると踏んだだけよ』
そう思ってもらえたことが嬉しいのだと伝えたかったが、生憎おしゃべりに時間を費やしてる暇はない。
私たちはやるべきことがあるのだから。
エリカ『さ、さっさと行きましょう。時間が無いわ』
みほ「……うんっ!!」
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