【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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741: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/29(土) 23:11:32.11 ID:Fz/0tnfx0
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「逸見ーもっとかたまれー何恥ずかしがってるんだー」
みほ「エリカさん、ほらもっと近づいて」
エリカ「はいはい……」
小梅「あの、こんな事してて良いんですか……?」
恐る恐るといった赤星さんの質問。
まぁいきなりカメラ取ってこいからの隊長を交えた記念写真だよ!となればそう思うのも仕方はない。
私たちはたまたま近くを歩いていた活発そうな先輩にシャッターを頼み、曇り気味の空と山々を背景に並んでいる。
出来る事なら快晴だと良かったが、無い物ねだりをしてもしょうがない。
大事なのは被写体であって背景ではないのだから。
エリカ「普段パシャパシャ許可なく撮ってるくせに今さら遠慮するんじゃないの」
小梅「そんな人をパパラッチみたいに……」
まほ「ほら、ちゃんとカメラ見ろ。笑え」
小梅「あ、はい」
みほ「お姉ちゃんこそ笑顔できるの?」
まほ「舐めるなよ。これでも最近は表情筋がついてきたんだ。笑顔の一つや二つ、難なくこなせるさ」
みほ「逆に今まで出来てなかったのが凄いよ……」
呆れと驚きにため息が出てしまい、お姉ちゃんはムッとする。
まほ「というか、エリカの方が固いじゃないか」
エリカ「だ、だって隊長と写真だなんて……」
「ほら、逸見笑えー固いぞー」
先輩からの指示にびくりと肩を震わせ、わたわたとするエリカさんは中々お目にかかれないものだ。
それだけお姉ちゃんとの写真が嬉しいのだろうけど。
なのでちょっとからかってみたくなる。
みほ「言われてるよエリカさん。写真、苦手だっけ?」
エリカ「嫌味な事言うんじゃないわよ……うぅ、だ、大丈夫よ」
みほ「……エリカさん、赤星さん、お姉ちゃん」
呟くような言葉はしかしちゃんと3人に届いたようで、その瞳がこちらを向く。
それを確認した私は、
みほ「――――頑張ろうっ!!」
全力で気合を入れる。
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