【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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716: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/23(日) 23:06:49.62 ID:8Wy7TEBX0


みほ「……だけど、みんながそれを許してくれるかな」


わかっている。こんなのただの杞憂なのだと。

隊員はみんな良い人達で、ちゃんと話せばわかってくれる。

そんな事私だってわかっているのに。

伝統やセオリーを大切に思っているエリカさんがそう言ってくれるのなら、わかってくれるのなら。

私は何も恐れる事なんてないはずなのに。

道からはみ出す事の恐怖もまた、確かに私の中にあるのだ。


『みんながそれを許してくれるかな』


自分が怖いだけなのに他者に責任転嫁する言葉もまた、かつての私の常套句だった。


エリカ「なら、やりたいことがあったら私に言いなさい。あなた、説明するのあんまり得意じゃないんだからそういうのは私がやるわよ」

みほ「エリカさんに迷惑だよ……」


何を難しく考えているのよ、というような軽い声にも、やっぱり落ち込んだ声で返してしまう。

いつものエリカさんならそれにトゲトゲしく注意をするのに、彼女は笑って、慈しむような声を私にかけてくる、


エリカ「言ったでしょ?私は月が好きって。私ひとりじゃダメでも、誰かと一緒なら私も輝けるのよ」

みほ「なら、エリカさんの太陽って……」


私の問いかけにエリカさんは黙ってあごに手を当てる。

その姿は口を閉ざしているようにも、言うべき言葉を選んでいるようにも見えた。

やがて、答えは決まったようでエリカさんはゆっくりと口を開く。


エリカ「……内緒よ」

みほ「そんなぁ!?はっきり言ってください!!」





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