【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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712: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/23(日) 22:35:28.62 ID:8Wy7TEBX0


お姉ちゃんがエリカさんに関わろうとしたのは確かに私が理由なんだろう。

妹を心配していたから、その交友関係も心配したのかもしれない。

だけど、それでもお姉ちゃんがあんなにも笑ってる姿を見て、自分のおかげだなんて言えるわけがない。

私の気持ちはたぶんエリカさんも分かっているのだろう。だからだろうか、エリカさんは偉ぶって、おどけるように話す。


エリカ「まぁ?赤星さんともまほさんとも仲良くなれたのは私の人徳あってこそなんでしょうけどね?」


白い頬を紅潮させ笑う姿は照れ隠しにすらなってなく、、みているこっちまで照れ臭くなってしまう。


みほ「恥ずかしいなら言わなければいいのに……」

エリカ「……うるさい」


頬の赤みは暑さのせいだと言わんばかりにエリカさんはパタパタと手うちわで扇ぐ。

その微笑ましい様子にちょっと和んでしまう。

でも、やがて扇ぐのをやめて私を見ずに呟く。


エリカ「誕生日、みんなに祝ってもらえて嬉しかった」


頬の赤みはそのままで、小さな声でも確かに届くその言葉は、私たちのした事は確かに彼女にとって幸せな思い出となったのだという確信をもたらしてくれる。

だからそれ以上は聞かずに、一言。


みほ「……楽しい事いっぱいあったね」


きっと、言わなかった事以外にもたくさん。

それこそ語り切れないぐらい、楽しい事があったんだと思う。


エリカ「……そうねぇ、おかげさまで手紙の内容に困った事は無いわね」

みほ「エリカさんの家族もきっと喜んでるよ。『うちの娘にこんなに気立ての良い友達がいるなんて!』って」


以前聞いたことだがエリカさんは家族に手紙を送っているらしい。それも手書きで。

メールや電話じゃなくて、ちゃんと自分で筆をとることで、伝えたい思いを文章に出来るのだと。

そんなエリカさんの事なのだから、きっと手紙の内容なんてありすぎて困るぐらいなんだろう。

伝えたいことをたくさん書いて、家族はそれを読んで遠い海の上で娘が、妹が、楽しくやってることを知って喜ぶのだろう。




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