【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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688: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/15(土) 22:24:25.99 ID:f0IbpfH10
そうだ。みほはもうエリカからたくさんのものを教わっている。もらっている。
人との関わり方、勉強、友達と過ごす何気ない日々、自分の言葉の伝え方、そして……前の向き方。
今のあの子を形作ったのは間違いなくエリカで、本当は私がそうしなくてはいけない事で、
なのに私はいつだって自分の事で精いっぱいだった。
その上エリカは私にも手を伸ばしてくれた。
だから、もうエリカはもうそんな事を気にしなくていいのに。
けれどエリカは「わかってないなぁ」といったどこか得意げな顔をする。
エリカ「そうですね、確かに昔に比べればずっとマシになりました。……でもまだダメです」
まほ「エリカから見てみほには何が足りないんだ?」
純粋な疑問だった。頼りない部分は多少残っているものの、今のみほにエリカが心配するような部分があるのかと。
エリカ「……あの子結構不精な所あるんですよ。お醤油こぼしたときに袖で拭おうとするとか信じられません」
まほ「それは……うん」
私が言うのもなんだが一応名家の娘なんだからそのあたりはちゃんとして欲しい……
エリカ「あと未だに人前苦手ですし、威厳が無くて頼りないし親しくない人と会話するのも相変わらず苦手ですね。先生への報告を赤星さんに代弁させるとかほんとふざけてますよ。
成績も文系はそれなりですけど、理系科目は全然ですし。あ、でも物理に関しては私が教えたからか少しはマシになってました。まぁでも黒森峰の副隊長としては落第レベルですよ。せめて私レベルにはなってもらわないと。
あと普段の生活で困ったことがあるとすぐに誰かに助けを求めるのもダメですね。私や赤星さんがいつだっているわけじゃないんですから自分一人でもなんとかできるようにしないと。
そのくせ戦車道の時はなんでも一人でやろうとするし、それで周りが見えなくなって人の話を聞かなくなるのは最悪です。頑固なのはいいけど、だからといって独りよがりになるんじゃダメです」
まほ「ずいぶんと、その、言うな」
いやほんとに。
以前も思ったが姉の前で妹の事をここまでこき下ろせるのはある種尊敬すらしてしまう。
矢継ぎ早にまくし立てられ、私が内心引き気味になっていると、エリカはふん、と鼻をならす。
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