【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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686: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/15(土) 22:19:33.41 ID:f0IbpfH10
エリカ「……冗談だとしたらなかなか面白いですね」
まほ「そんな冗談言うと思うか?」
信じられないと言った風に笑うエリカに、私は真顔で返す。
私の様子に一瞬喉を詰まらせたかのように表情をこわばらせると、そっと、目線を外す。
エリカ「……来年って私はまだ2年なんですよ?大学だなんて……」
まほ「そんなの飛び級でどうとでもなるさ。現に島田流の娘は12歳なのに大学に在籍しているんだ」
エリカ「それは実力があるからであって私は……」
まほ「……確かに今のエリカでは難しいかもしれない」
エリカ「でしょう?なら……」
どれだけ私が信頼してようと、今のエリカを飛び級で留学させるだなんてのは無理な話だ。
学力はともかく、実力が伴っていないのにレベルの高い環境に置いたところで潰れるだけだ。
それこそ、あまりにも愚かな行為で救いようのない結果だ。
みほですら難しいであろうそれを、エリカに求めるのは酷な話だという事は理解している。
まほ「だが、まだ時間はある。私が、いや、西住流が全面的にサポートする。お前なら……貴女ならきっと、私に並び立てるはず」
エリカ「まほさん……」
ああそうだ、まだ一年ある。その一年で私が持っているものを全部与えてみせる。
お母様も説得して、最高の環境で、最高の指導を受けさせてみせる。
私もエリカに教える事で学べるものがあるはずだ。
努力を苦としないエリカならきっと今以上に厳しい訓練にだってついてこれるはず。
ましてやエリカは強くなるために黒森峰(ここ)に来たのだ。
まほ「だから、」
ならきっと、私の手を取ってくれる。
いつかの夕焼けの日の時とは逆に、私がエリカに手を差し出す。
まほ「だから……来て、くれないか」
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