【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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664: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/08(土) 19:53:51.58 ID:cnbhVROG0
ケイ「ミホ、あなたも流石ね!『ボンバーシスターズ』の実力、見せてもらったわ!」
みほ「……はい?」
聞きなれないのに妙にしっくりくる単語に私は首を傾げる。
まほ「……ああ、榴弾姉妹はサンダースだとそう伝わってるのか」
みほ「えっと……そのボンバーシスターズって悪名なんでそんな大声で言わないでもらえると……」
悪名がまさかのローカライズされてることに恐怖しか感じないけれど、だからといって野放しにしておいてはますますまずいことになってしまう。
例の件がいつお母さんに伝わるか戦々恐々な私としてはここでなんとか禍根は潰しておきたい。
私は控えめに懇願する。なんなら肩をもむぐらいならするかもしれない。
ケイ「そうなの?カッコいいと思うわよ!!ダージリンもそう言ってたわ!!」
ここにきて聞きなれない名前が出てきた。
ダージリン、紅茶の名前でないとしたら、たしか聖グロにそう名乗っている人がいた記憶がある。
鋭い戦術眼で追い詰められたとはお姉ちゃんの談だ。
まほ「ダージリンが?」
ケイ「前うちの学園艦に来た時に教えてもらったの。『黒森峰に面白いのがいる』って」
みほ「面白いって……」
こっちからすれば爆発すれば私達だけ吹き飛ばされる爆弾でお手玉されてるようなものなのにずいぶんと気楽なものだ。
私が顔もろくに知らぬダージリンさんに不信を覚え始めた頃、ふとケイさんが疑問を呈する。
ケイ「でも、黒森峰でシスターズって言ったらあなた達の事なのに、ミホとシスターなのはマホじゃなくて、エリカなのね」
ケイさんはそう言って私達から離れた所で撤収の指揮をしてるエリカさんに目を向けた。
エリカさんの綺羅びやかな銀髪は遠目に見ていても彼女の存在を主張していて、私とお姉ちゃんもケイさんにつられて見つめてしまう。
その視線に気づいたのかエリカさんはふと、私達の方を見返してくる。
お姉ちゃんがそれに小さく手を振るとエリカさんは嬉しそうに、ケイさんが全身でブンブンと手を振ると戸惑いながら、そっと手を振り返す。
なので私も手を振ってみたところ、エリカさんはムッとしてそっぽを向いてしまった。
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