【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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663: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/08(土) 19:50:12.34 ID:cnbhVROG0




高等部3年〜8月〜




ケイ「ナイスファイト!」


晴天甚だしい山地の空。

目にいたいほどの青空と、それに負けないほどの明るい声が響き渡る。

山岳フィールド。ここでは先ほどまで全国大会の準決勝が行われていた。

対戦相手は強豪、サンダース大付属高校。

私の目の前であっけらかんと笑っている彼女はそのサンダースで副隊長を務めているケイさんだ。


ケイ「さっすが黒森峰!!とっても楽しかったわ!!」

まほ「負けたというのに、随分元気だな」


ポンポンとお姉ちゃんの肩を叩くケイさんはお姉ちゃんの言葉通り負けたとは思えないほど爽やかだ。

準決勝は黒森峰が勝利し、決勝へと駒を進める運びとなった。

しかし、決してサンダースとの試合が楽だったわけではない。

戦車保有数、戦車道履修生共に全国一位の規模を誇るサンダースのチームは選び抜かれた精鋭だ。

特に戦車の保有数故に常にベストコンディションで挑んでくるM4の集団は、足回りで泣きを見る事もある私たちにとって油断できる相手ではなかった。

接戦。それ故に負けた時の悔しさもひとしお。実際サンダースの生徒の中には泣いてる人もいたが、目の前のケイさんはとにかく明るい。

お姉ちゃんとしてもそこが気になったのか怪訝な表情になる。


ケイ「もちろん負けた事は残念よ?今年こそ決勝に行きたかったもの」


その笑顔に僅かな無念さが浮かぶも、ケイさんは「でも、」と続ける。


ケイ「戦車道は戦争じゃないわ。お互い全力を尽くした。なら試合後はノーサイド!私たちは、あなた達を祝福するわ!!」


豪快なサムズアップとウィンク。嘘偽りのない激励に私は彼女の器の大きさを感じた。





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