【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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257: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/07/07(土) 19:16:32.47 ID:2/8GF8DP0

みほ「でも、悪い人じゃないよ。優しくて、まっすぐで、何より一緒にいると楽しいの」

エリカ「……」



意地悪なのも、嫌味っぽいのも、強引で後先考えないのも本当だけど、

それ以上に真面目で、優しくて、強い人だって事を私は知ってる。

私がエリカさんと一緒にいるのは誰かに強制されたとかじゃなくて、間違いなく自分で選んだ事なのだから。



小梅「そ、それじゃあ私勘違いで……」

みほ「……でもね、嬉しかったよ。赤星さんが私のために動いてくれて」

小梅「みほさん……」



そう、勘違いとは言え赤星さんが私のために動いてくれたのは紛れもない事実だ。

以前の私は赤星さんやエリカさんの言う通り優しくしているだけで、目の前の人の事なんて知ろうともしなかった。

自分の境遇を悲観するばかりで他人に対して本気で向き合おうとしていなかった。

でも、赤星さんはそんな不誠実な私を慮り、助けようと奔走してくれた。

その結果は赤星さんが思ったものと違ったかもしれないが、かつてエリカさんがしてくれたのと同じことだった。



みほ「だからあんまり落ち込まないで。元をたどればエリカさんが悪いんだし」

エリカ「あなたねぇ……まぁいいわ。赤星さん」

みほ「エリカさん?」


今度はエリカさんが私を押しのけて赤星さんの前に出る。

その表情は先ほどまでのあざ笑うような表情とは打って変わって真面目なものになっていた。



エリカ「約束、守ってもらいましょうか」

みほ「約束って……」

小梅「……なんでもいう事を聞く」

エリカ「覚えてくれてて何より。二度手間は嫌いだもの」

みほ「エリカさんやめようよ。そういうの良くないって」

エリカ「あなたは黙ってなさい。……赤星さん」

小梅「……」



私の抗議はピシャリと制され、沙汰を待つ罪人の様になっている赤星さんに向かってエリカさんは告げた。





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