【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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213: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/06/30(土) 20:11:11.96 ID:aIe+Rcdf0


まほ「逸見、最後に一つだけ教えてくれ。……お前からみて、みほはどんな人間だ?」

エリカ「……何を言っても怒りません?」

まほ「ああ、率直な意見を聞かせてくれ」

エリカ「…………本当に?」

まほ「嘘は言わない」



逸見は口を開いてまた閉じてを繰り返し、ようやく意を決したように口を開く。



エリカ「……臆病で傲慢で、他人の顔色を窺ってばかりで、そのくせ変なところで我を通してくる。一言でいうなら……めんどくさい子ですね」

まほ「……」

エリカ「……お、怒らないんですよね?」

まほ「ん?ああ、もちろんだ。しかし……逸見」

エリカ「はい」

まほ「……みほがお前に関わろうとする理由がなんとなくわかったよ」

エリカ「え?」



不相応な期待をかけてこず、並び立って競い合ってくれて、自分の欠点を真正面から言ってくれる。

逸見は認めようとはしないが、これを友と言わずになんと言うのか。

なのに逸見は友ではない、嫌いだという。

素直ではないその態度に私の中でちょっとだけ悪戯心が芽生えてしまったのを誰が非難できるだろうか。



まほ「なあ、後学のために聞いておきたいんだが、私の嫌いなところはどんな部分だ?」

エリカ「は?え?な、何言ってるんですかっ!?」

まほ「いや、思えば私は隊長らしくあろうとはしてきたが、私個人に対する客観的な意見は聞いたことが無かったからな。

   どうやら逸見は人の欠点を見つけるのが得意なようだから一つ聞いておこうかと」

エリカ「なんか言い方にトゲが……だ、大体隊長に嫌な所なんてありませんよっ!!完璧ですっ!!」

まほ「……本当に?」

エリカ「本当ですってばっ!!それが真実ですっ!!隊長は、隊長の思うようにしてくださいっ!!」

まほ「……そうか。呼び止めてすまなかったな」

エリカ「い、いえ」

まほ「それじゃあまた明日訓練で会おう」




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