【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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172: ◆eltIyP8eDQ
2018/06/23(土) 22:57:36.97 ID:JwHr3bg+0




みほ「……なんで車両甲板にU号戦車が……」

エリカ「昨日車庫からこっそり移動しておいたのよ。休み前だから誰も使わないしね」

みほ「いや、何で?」

エリカ「前に調べたんだけど、陸ではタンカスロンって競技をやってるらしいわ」

みほ「タンカスロンって確か……10トン以下の戦車なら誰でも参加できるっていう……」

エリカ「そう。試合参加は一輌から可能で、なんなら飛び入り参加も認められる野良試合よ」

みほ「……まさか」

エリカ「そのまさかよ。今日、熊本でやるって情報を掴んだのよ。それに参加するわ」

みほ「えぇ……」

エリカ「何その不満顔。昨日はあんなに楽しみって感じだったのに」

みほ「いや、普通に遊びに行くのとばかり……」

エリカ「なんであなたをそんなのに誘わないといけないのよ」

みほ「……はぁ。大体エリカさん、タンカスロンみたいな非公式っていうか、ちょっとダーティな競技嫌いだと思ってたんだけど……」

エリカ「別に好きじゃないわよ。伝統と強さを両立している黒森峰の戦車道からしたら野良試合なんてチンピラのやることだもの」

みほ「ならなんで?」

エリカ「約束したでしょ。一緒の戦車に乗るって」

みほ「あ……」

エリカ「普段の練習だと副隊長のあなたと、ヒラ隊員の私が一緒の戦車に乗るってなかなかないからね」

みほ「で、でも……勝手に戦車を校外に持ち出したら……」

エリカ「そんなの、さっさと勝って戻しとけばいいのよ。休み明けまで車庫なんてみないでしょうから」

みほ「そういう事じゃなくて……」

エリカ「行きたくないの?」

みほ「そうじゃないけど、もしもの時他の人に迷惑が……」

エリカ「みほ、あなたのそういうところ嫌いよ。私はね、あなたに聞いてるの。……やるやらない、どっち?」

みほ「…………やる。ううん、やりたい」

エリカ「ならさっさと乗りなさい」

みほ「……エリカさんはズルいね」

エリカ「あなたみたいなのと付き合ってくならズルいくらいが丁度いいのよ。……それに、苦労と悪さは若いうちにしとけって言うじゃない?」

みほ「初めて聞いたよ……」




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