2:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/26(土) 15:15:38.75 ID:IVB1YqFK0
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騎士「ハァ、ハァ……も、もうここも持ちこたえられません!今のうちにお逃げください!」
姫「なりません!貴方たちを置いてどうして私だけがおめおめと逃げられますか!」
騎士「姫さえ生きておられればいつか再起の時は必ず訪れます!さぁ、どうか早く…!」
姫「ですが…!」
魔神官「フェッフェッフェッ…そうですぞ。王族たるもの最後まで国と共にあるべきですぞ?」
騎士「…っ!」
魔神官「鬼ごっこはもう終わりですな姫様。王も王妃も既に始末しました。あとは、貴女だけですぞ。フェッフェッフェッ」
姫「そ、そんな…!お父様、お母様…!」
騎士「貴様…!」
オーガ「勇ましいなぁニンゲン。だが1人で何ができる?」
騎士「1人、だと…?…っ!貴様ら!私の部下たちをどうした!」
魔剣士「吠えるな、向こうの部屋に全員いる。尤も…首と胴は繋がってはいないがな」
騎士「……貴様ら…っ!!」
姫「魔族よ…あなた方の目的は何なのです。一体我が国が何をしたというのですか!!」
魔神官「フェッフェッフェッ…この国の存在そのものが邪魔なのですよ、我々には」
オーガ「オレたちが知らぬとでも思っているのか?貴様らが魔王様に対するために異界から勇者を呼ぶ儀を秘かに進めていたことを」
姫「ど、どうしてそれを…!」
騎士「……大臣か」
魔剣士「察しがいいな。だが気に病むことは無い。アレにもう用は無いのでな」
オーガ「今頃いい肥やしになってることだろうよ。ガハハハハハ!」
魔神官「という訳です姫様。さぁ、貴女を始末して王家の血筋が途絶えれば、魔王様を脅かす勇者を呼ぶ事は未来永劫不可能になる」
オーガ「勇者のいないニンゲン達など、我ら魔族の敵ではないわ!」
騎士「くそっ…!お逃げください姫!私が食い止めている間に、出来るだけ遠くへ!」
魔剣士「食い止める?」ヒュンッ
騎士「ぐあっ!」
姫「騎士っ!?」
魔剣士「その意気や良し。だが実力が伴っていないな」
オーガ「ガハハハ!軽く撫でただけで壊れるのか、オモチャにもならんなニンゲン!」
騎士「ぐっ…!く、そ……!」
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