1:名無しNIPPER[saga]
2018/05/25(金) 19:37:07.11 ID:zWncmhLZ0
「佳織さん、ぼくと、付き合ってください!」
緊張した面持ちで彼は衆目を物ともせず、彼女に告白した。
彼女は一瞬、驚きを見せたが、緩んだ表情になり、「…こんな私でよろしければ、お願いします」と頭を下げた。
彼はその様子を見て慌てふためき、「頭をあげて下さい。よかった! 断られたらと思いながら、近頃は夜も眠れなくて」と内心を吐露した。
彼女は薄っすらと涙をたたえながら、「これから宜しくお願いしますね、プロデューサーさん」と、口にした。
そこで、俺は目が覚めた。
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/05/25(金) 19:51:15.19 ID:zWncmhLZ0
(なんて夢を見たんだろう。今日一日は、歌織さんの顔をまっすぐに見られそうにないな)
ベッドから起き上がり、シャワーを浴びて出社する。
劇場の戸を開けると、相変わらず数人が掃除したり話し合ったりしている手を止めて挨拶をくれる。
3:名無しNIPPER[saga]
2018/05/25(金) 20:10:57.07 ID:zWncmhLZ0
「すみません。何でもないですよ。歌織さんに心配を掛けてしまうなんて、俺もまだまだですね。しっかりしないと!」
わざと大げさに振舞ってから、周りを見渡すと注目を浴びていることを自覚した。
(何だこれ、すごく恥ずかしいことしてしまった)
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