10:名無しNIPPER[sage]
2018/05/22(火) 19:58:06.89 ID:6LeGnMhJ0
――函館山 展望台――
花音「す、すごいいっぱい人がいるね」
千聖「ええ。やっぱり世界有数の夜景だけあるわね」
花音「うん……」
千聖「……花音? ソワソワしてるけど、どうかしたの?」
花音「あ、ううん、なんでも……なくはないんだけど……」
千聖「何かあるなら話してくれていいのよ。私たちの間に遠慮なんていらないわ」
花音「う、うん。それじゃあ、あの……はぐれちゃうと大変だから、ね?」
千聖「ええ」
花音「手、繋ぎたいなって、ちょっと思うんだ……」
千聖「……ふふ、花音とならいつだってそれくらいするわよ」
花音「ほんと? えへへ、ありがと。それじゃあ――」
千聖「でもそれだけだとはぐれてしまうかもしれないわ」
花音「え?」
千聖「それに、やっぱり標高が高いと少し冷えるわ。だから……この際だし、私と腕を組んでおきましょう」
千聖「そうすれば温かいし、はぐれる心配もなくなるわよね?」
花音「千聖ちゃん……」
千聖「花音は私と腕を組むの、お嫌かしら?」
花音「ううん、そんなことないよ」
千聖「ふふ、よかった。それじゃあ、はい」
花音「うんっ」ギュッ
花音「……えへへ、あったかいね」
千聖「ええ。これなら人混みの中に紛れても安心ね」
花音「そうだね。じゃあ、行こっか」
千聖「そうね。良い位置で景色が見られればいいんだけど……」
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