15: ◆mL2ZRk1cK.[saga]
2018/05/22(火) 14:17:38.50 ID:tAU4PSsy0
と、そんなことを考えていると、
なでしこ「ただいまー。今日も浜名湖外周、完走したよー……」
なでしこの声が聞こえてきた。なんというか、青菜に塩を体現したような声のトーンだ。
家に上がるなり、私の姿を目に入れたなでしこは。
なでしこ「あれ? アヤちゃんだ。お姉ちゃんは?」
綾乃「お姉さんなら、さっきまで一緒に話してたんだけどね。今は外に出かけちゃったよ」
多分ドライブでもしてんじゃないかなー、と付け加える私に、なでしこは興味深そうに「へえ〜」と言った。
なでしこ「お姉ちゃんとアヤちゃんが一緒に話すなんて珍しいね。何話してたの?」
綾乃「なでしこを人気者にする話をしてたよ」
なでしこ「およよ?」
まあ、間違ったことは言ってない。きょとんとするなでしこを見て、私はこのまま煙に巻くのが懸命だと思った。
この話は地雷源だ。いつどこで地雷を踏み抜くか分からない。万が一爆発して、なでしこに丸いままでいてほしいことがばれてしまったとしたら。
……やっぱり私には、この話を続けることは出来なそうだった。
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