84:名無しNIPPER[saga]
2018/07/16(月) 22:53:55.50 ID:ORdPJz7G0
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理樹(背中に冷たい血が流れていった。まだまだ学校の全部を見た訳でも、他の誰かに聞いた訳でもないがなんとなく来ヶ谷さんはもう……)
「死にそうな顔だな。何を探しているのかな?」
理樹「!」
理樹(心臓がまるでトンカチで殴られたかのように重く脈を打った)
理樹「ぃ……あ…」
理樹(頭をあげると辺りは雑草だらけだった。知らぬ間に外に出ていたようだ。この生い茂った丈の高い木々には見覚えがある)
「さあこっちに来たまえ。どうせ今からHRには間に合わないんだ、ここでゆっくりしよう」
理樹(僕は枝葉を掻き分け、声のする方へ進んだ)
ガサガサッ
来ヶ谷「ようこそ。私のカフェテラスへ」
理樹「……ああ」
理樹(人はそうぽんぽん泣くものじゃない。特に男の人は特別な時にしか泣いてはいけないものだ。しかし、今度も僕は抑えられなかった)
理樹「く……くるがや……さぁん…!」
理樹(そこには相変わらず美人で背が高くて自信に満ち溢れた彼女の姿があった)
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