74:名無しNIPPER[saga]
2018/07/07(土) 16:49:31.40 ID:IMuj7Rj90
理樹部屋
鈴「………」
理樹「え、ええと……」
鈴「………」
理樹(あれから食堂を出た後、鈴は僕を連れて無理やり部屋に帰ったと思うと今度は扉を背に、三角座りで居座り、石像のように動かなくなった)
理樹「…何か答えてよ。僕が悪いことしたなら謝るからさ」
鈴「………分からないのかバカ理樹」
理樹「………」
理樹(色々考えてみたが心当たりはまったくない。しかし、今日一日はほとんど会ってなかったし昨日はまったく怒った様子はなかった。これでもし思い当たる節があるとすればさっきの食堂での事でしかないだろう)
理樹「もしかして、かな…二木さんとの事?」
鈴「…理樹。あたしはこういう事はよく分からないからもしかしたら普通の人はあたしみたいに怒らないかもしれない」
鈴「だけど、やっぱり理樹があたしより他の人とずっと仲良くしてたら嫌だ!最近、あたし達全然喋ってない……」
理樹「あ……」
理樹(なるほど、鈴は寂しがっていたのか!それもそうか。今までずっと幼馴染として一緒に過ごしてきたのに二木さんと共に仕事をするようになって全然恭介達の事を構ってなかったから……)
理樹「なるほど、そういう事だったんだ…ごめん、鈴。ちょっと目の前のことで頭がいっぱいで鈴達の事を考えきれてなかったみたいだ」
鈴「達…?う、うん」
理樹「……ふふっそれじゃあ今日はずっと遊び倒そうかっ」
鈴「さっきの人はいいのか?」
理樹「うん、もちろん後で謝っておくよ!」
理樹(そりゃ、しこたま怒られる事は目に見えている。だが、今だけは鈴や恭介達との友情を大事にしなくてはならない。僕にはそう感じた)
理樹「ようし、それじゃあ今からお祭りだ!サタデーナイトフィーバーだよっっ!」
鈴「……う、うん!」
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