リボンに願い込めるValentine【ミリマス】
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:10:32.65 ID:P2hx7BeN0
「あ、やっぱりここに居た」

ノックも無く開けられる扉。 たった少し聞いただけで、それまでのめちゃくちゃだった気持ちを更にめちゃくちゃにしてくれる声。

「も、百瀬さん……」

「今日はキミがチョコくれるって約束だったのにちっとも連絡来ないから、どーせまた仕事なんだろうって思って来ちゃった」

何で…… 何で……

「ど、どうしてここにっ……」

私の心に暖かいものが入り込む。 それまでそこにあった汚濁としたものが溢れ出る。

百瀬さんが来たことは視認したのに、不自然に振り向き直して彼女に背を向ける。 失礼だって、とてもそう思う。

だけどそうせずにはいられない。 だって今の私は汚いものを吐き出している真最中だから。 そんな姿を見せるなんて絶対にありえない。

『好きな人には自分の一番可愛い姿を見せたいのは、女の子の当たり前』なんて昔読んだ恋愛小説の一説が思い出される。 なんだ、私にもわかるじゃないか女の子の気持ち。


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