49: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/06/09(土) 03:20:34.14 ID:uMI3RNcR0
2人がT字路から見えなくなって、千護は鏡をしまう。会話はほとんど聞き取れなかったが、様子からしてレジスタンスの関係者なのは間違いなかった。問題なのは、自分がそこに接触していいのかということだ。
『千護、聞こえますか』
無線からの呼び声に、何だと答えながら。
「今、ストークとマント羽織った奴が接触してたが、ありゃなんだ?」
『…ちょうどいい。その件です、詳しく話をしたいので今から指定するポイントに移動をお願いします』
指定されたポイントを復唱して、頭に叩き込む。メモですれば確実だろうが、何らかの痕跡を残すのはこの新興都市の状況から、当然NGだ。
『彼の名はキャバリア、平たく言えばレジスタンスにおける戦闘員ですね』
「実力もちょうど見させてもらったよ。それで、話しというのはあれか。報告してないあたしらの今後の振る舞い、てところかい」
皮肉を言うでもなく、アイビスは素直にそうだと答えた。その様子からして、冗談ではなく真面目な内容なのは千護も当然察することは出来た。
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