297: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/05/28(火) 19:20:31.38 ID:gIvSLJg00
大型駅バリケード内は熾烈を極める状況だ。上位種と認定した変異体が跋扈し、瞬間的な集中力の途切れが死を予見させ、予期せぬ襲撃が劣勢を余儀なくされる。キングと相対した時とは知恵による戦争とするなら、今のこの状況は単純にどちらが強さで上回っているか、その力比べの様相。
一息つく。探索できたのは100mにも満たない距離だ。ある程度のゾンビや変異体を処理し、その探索したエリアから一気に引き下がり、安全地帯として場所まで後退している。結局のところ、確保できるエリアは広がっていない。
その中で焦燥感が探索組に漂っていないのは、絶対たる存在になった放浪者が、これでいいと判断を下しているからだろう。
「(…あの時、もう少し処理出来ていればな)」
もちろん、それは当人の思惑とは違う判断ではある。だが、それを読み取らせないことが、リーダーの資質とも言える。
「上位種を処理した数は、このままの推移では昨日と変わりはないですね」
「…そうだな。だが、その処理速度が上位種への変異より早ければ問題はない」
結局のところ、発電施設の間でこの数なら問題ない。一日で処理している数に変異しているなら。最悪取り返しのつかないことになる。
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