280: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/04/05(金) 02:30:56.23 ID:TfnYM/DU0
バリケード内はキングが支配する時とは、違っていた。そこあるのは、無秩序ということだろうか。支配というくびきから逃れたゾンビや変異体が、思い思いに動いている。ただ、1つ言えるのはその状況でも、この内部にいる存在はここを、自分達の場所の認識しているようだった。
大地を揺らすように、巨体がその質量のまま崩れ落ちる。あれだけ倒したはずの上位種だが、探索組が内部に踏み込んでからすぐ、当たり前のように姿を現した。今崩れ落ちたオーガでようやっとの小休止がついたというところだ。
「…キングの影響で変異が早まったか?」
「そうなると、かなりまずいですね」
この戦いだけでも、オーガは3体。カマイタチは6体処理している。本来なら脅威を多く処理出来ているのだから、喜ぶべき状況でもあるが、探索が始まってすぐこの戦闘という意味は、それとはまったく異なる。だから、放浪者の発言に、井門も否定ではなく最悪を想定した。
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