これから日記を書く 8冊目
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227: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/01/10(木) 18:51:23.45 ID:dDvauMqD0
行商がやってきたのは、キング討伐から今日が初めてだろうか。ひっそりとため息を吐く喜読と、厳しい表情で行商達が去っていくのを見る浜村。取引は終わり、一息つけるところだ。

雑多な物資をいくつかと、後は畑用の肥料もいくらか。手持ちで余っている物資を使って交換した。いつも通りの取引とも言える。けれど気になるのは、自分達が比較的求めているものが多く取り揃えてあった。そんな印象を喜読はある。荒唐無稽な気もして、そのことを忘れて彼女は持ち場に戻る。

「…………いいので?」

課長と呼ばれる運転手は、社長と名乗る不気味な笑みを浮かべた男にそう尋ねる。頷きも返事もせず、側にあった水筒を持ち、中身のコーヒーを蓋に注いでそのまま飲み干す。

「拠点の方々は懇意にしなければなりませんよ。きっと、これからのこの世界において、キーパーソンになりうると、私は考えます」

あの戦いをまざまざと見た社長にとって、拠点の脅威は十分に把握するところ。それを思えば、他に交流がある勢力より優先度を高めるのは、当然の措置とも言えた。


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