178: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/11/18(日) 02:27:08.16 ID:84V6Gror0
ただの一度、とも言えるかもしれない。しかし、惨劇後における結果は何事も重く響く。なぜなら、取り返しのつかないのだから。
惨劇前における、人が殺されるという事態は、今回のことと比べる必要はない。同じ重さそのものは持っている。しかし、人間が少なくなっているこの現状に置いて、仲間の死は、自身の死と直結するという、付加価値が惨劇後の世界にはあった。
「その為、私が変異した事実はレジスタンスには報告していません。すれば、殺されるでしょうから」
「つまり、キャバリアには知らせるなってことか」
えぇ、とアイビスは頷いた。言葉通り、それは彼女を死へと直結される事。同時に、これからはアイビスの力は頼れないことでもある。普段は事務作業が多い彼女なのが、この場合の幸いなのかもしれない。
「(そして、レジスタンスと拠点は、協力できそうにねぇな)」
ミュータントさえ受け入れる器があるあの場所を、レジスタンスが理解できるとは千護は思えなかった。
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