176: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/11/18(日) 01:38:41.35 ID:84V6Gror0
千護は、アイビスと共にレジスタンスの本部と連絡をやり取りする為にある、通信装置が設置された一画にいた。装置の駆動音が大きくはないものの、室内を満たしている。
「それで、話ってのは?」
以前よりは改善された二人の関係だが、それでも犬猿の仲という表現がしっくりとくるだろう。千護も両腕を組んで、その表情もどこかつっけんどんと言っていい。それを見て、アイビスもわざとらしいため息を吐く。つまりは、お互い様だ。
「…。レジスタンスはその発足から考えて、惨劇後の在り方が変わってきています」
「あんたの悪い癖だけどさ、あたしがそういう前置きいらないっての。いい加減わかってるだろ?」
しばらくの間、次にアイビスがついたため息は嫌味でもなんでもなく、これから話し出すことの重さを吐き出すようだった。
「キャバリアは言いましたね。レジスタンスは、今誰も信用していないと」
「そうだな」
それは、私自身も含まれる。という言葉を、千護はすぐに理解できなかった。
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