163: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/11/02(金) 02:48:52.92 ID:ACE/wPds0
一通りのバリケード設置を終えて、2人はガーデニングショップに立ち寄っていた。畑による自給自足は、拠点の生命線の1つ。ここで手に入れられる資材は、当然欠かすことはできないもの。
それは他の勢力も同じだろうが、惨劇初期にすぐ必要とされるものではないことが幸いし、回収されていることは少ない。ただ、何かしらの理由で無事ではなかったり、ものによっては長い時間の経過や、雨風に晒されたことで劣化しているものもある。
そんな状況で、回収できるものをより集めていく。拠点の分もあるが、研究所でも求められている物資でもある為、出来れば多くの回収をしておきたいものでもあるから、回収作業も念入りに行う。
「ふー、肥料とかは重くてやんなるス」
「生きる為だ。フェイもイモは食べたいだろう?」
そのおかげで幾らか回収を終えて、集めたものを平山は選り分けている。これだけあって、いくらの日数を凌げるのか。真面目な彼女が考えるのは、そんなところで、その考えを停止させるように、フェイが平山に呼びかけた。
「これって、必要ス?」
手にあったのは、透明な袋に入った種、そこに書かれていたのは。
「綿花、か」
それは、今後の拠点にとって必要な物なのは、容易に想像できた。
346Res/184.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20