【バンドリ】湊友希那「バンドやらない?」美竹蘭「……は?」
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22:名無しNIPPER[sage]
2018/05/14(月) 09:01:57.57 ID:EZCEfSpa0

――CiRCLE――

蘭(ライブ当日の午後。羽丘女子学園から5人そろって歩いてCiRCLEまでやってきた)

蘭(最初の頃こそ肩を並べることに違和感があった。だけど今となっては意識せずともみなさんと歩調を合わせられて、少しの軽口を叩くくらいには打ち解けられた)

蘭(……いや、それより慣れたって表現の方がしっくりくるかもしれない)

蘭(ともあれ、みなさんとはあたしの『いつも通り』に近い関係になれたのだと思う)

蘭(今日も今日とて瀬田先輩がまたおかしなことを口走って、それを主に麻弥さんがたしなめ、時々あたしとリサさんもツッコミを入れる、なんていうもう見慣れたと言えるやり取りが何度かあった)

蘭(そんなあたしたちをストイックに湊さんは引っ張ってくれている。CiRCLEに到着した今も、ラウンジにあたしたちを待機させて、率先して受付を済ませてくれていた)

友希那「みんな、待たせたわね。さぁ、楽屋に行きましょうか」

薫「ふふ、花咲川のバンドには誰がいるのか楽しみだね」

蘭(受付を終えた湊さんの言葉を受けて、瀬田先輩はいつもの大仰な身振りをする)

蘭(湊さんはお互いのバンドメンバーをリーダー以外明かさないようにしていた)

蘭(理由を聞いたら『そっちの方が楽しみが増えるでしょう?』と悪戯っぽく言われたのを思い出す)

蘭(なんというか、普段の印象とはだいぶ違う茶目っ気のある反応だった。案外いつもの湊さんはああなのかもしれない)

麻弥「そうですね。もしかしたらパスパレのメンバーと対バンするかもって思うと、何だかちょっとワクワクしますね」

薫「普段は共にステージに立つ仲間たちとの対戦があるかもしれないなんて……運命は時に残酷なものだね」

薫「さながら報われない恋に身を投じたロミオとジュリエットのようだ。ああ、儚い……」

麻弥「……もしも相手に千聖さんがいたら……薫さんのついでにジブンにも目を付けられそうでちょっと怖いなぁ……」

蘭(そんな会話を交わしながら、2人は楽屋へ向かっていった。あたしもそれに続こうとしたけど、目の端に少し緊張した面持ちのリサさんが映って、動かしかけた足を止める)



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