【バンドリ】湊友希那「バンドやらない?」美竹蘭「……は?」
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14:名無しNIPPER[sage]
2018/05/14(月) 08:54:08.51 ID:EZCEfSpa0

――CiRCLE スタジオ――

蘭(臨時バンドを組んでから1週間が経った今日。初めての音合わせが始まろうとしていた)

蘭(実質リーダーの湊さんは音楽に対してはストイックだ。羽丘から5人で揃ってここへ到着すると、無駄話をするでもなく黙々とスタジオ内で演奏の準備をしていた)

蘭(ある種、傲岸だと思われかねない態度だったけど、それをリサさんがフォローする。ロゼリアでも慣れているんだろう。湊さんとは言葉を交わさず、まるで熟年の夫婦のように目と目で意思疎通が出来ているようだった)

蘭(それに対して瀬田先輩は気障なセリフやどこか間の抜けたおかしな言葉を終始口から吐き出していて、それを麻弥さんがたしなめるという光景を学校からここまでの1時間で7回くらい目にした)

蘭(あの2人にも、2人なりの距離感……というか、信頼があるんだろうと思った)

蘭(……あたしはどうだろう)

蘭(慣れないアコースティックギターを担ぎ、あまり深い関係ではない先輩たちとの演奏)

蘭(疎外感とかそういったものはない。ただ、この中でどう弾いて歌うのが1番いいのか少し悩む部分があった)

友希那「……さて、準備はいいかしらね」

リサ「アタシはオッケーだよ」

薫「ああ、いつでも平気さ」

麻弥「ジブンもッスよ!」

蘭「…………」

リサ「……蘭? どうかした?」

蘭「えっ、あ、いえ。あたしも大丈夫です」

友希那「では、始めましょう」

蘭(そう言って、湊さんはキーボードに指を置き、ゆっくりと鍵盤を叩く。独特なピアノのソロで入るイントロだ)

蘭(それに少し驚く。とても丁寧に、綺麗な指が規則正しく音を刻む。想像していたよりもずっと上手な演奏だった)

蘭(それにベースとドラムが入り、静かな雰囲気のメロディーの中、あたしは少し息を吸って歌詞を歌いだす)

蘭(少しアレンジを入れているけど、この曲はキーボードの音が特徴的な曲だ)

蘭(臨時バンドの中で湊さんとリサさんだけが同じバンドだった。あの2人なら問題なく息が合うだろう。そう思って、あたしはその音を柱と意識して歌う)

蘭(……それが間違った考えではないと思うけど、それでも何かが違う気がしてしまう)



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