41: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2018/05/13(日) 11:26:14.82 ID:Gw9FEXII0
茄子「それで、もうひとつの理由はなんですか?」
ちひろ「それは――」
文香「――私が皆さんのファンだからです」
朋「へ?」
文香「皆さんの歴史を読んで……こんなに面白い世界があるんだって感銘を受けて……」
文香「もっと傍で見てみたい……そう思ったのです」
みく「……言わされているわけじゃないの?」
文香「いえ……これは嘘偽り無い私の心ですです」
文香「占いを駆使して人を助ける朋さん、人と絆を深める妖怪のみくさん、好奇心の塊の茄子さん……」
文香「皆さんの歩んできた歴史は本当に面白かった……!」
文香「もちろん他の方々も……数奇な人生を送られているのでしょう……」
文香「……私も、そのような歴史を歩んでみたい……」
文香「皆さんの歴史を読んで……そう、思ったのです」
みく「ふーん」
文香「……神様からの提案はとても魅力のあるものでした」
文香「受けなければ、私は皆さんのことをテレビの中でしか見ることはないでしょう」
文香「……となれば、あの数奇な出来事を目にすることも二度とないはずです」
文香「何も変わらぬ書店で……何も変わらないまま日々を過ごすことになるはずです」
文香「ですから、貴方たちのそばで……アシスタントとして働くことで……」
文香「私は、小説よりも奇妙な事実を間近で見たいのです」
文香「……あんなに面白い世界が現実に存在することを知ってしまっては」
文香「もう本を読むだけでは満足できないのです」
ちひろ「やっぱり好奇心の獣じゃないですか」
文香「……そうかもしれませんね」
文香「その矛先は、書物の中の世界にのみ向いているかと思っていたのですが……」
文香「……どうも、現実離れした世界に向いていたようです」
朋「……まあ普通の人から見たら現実離れしてるわよね、ここって」
茄子「神も妖怪もいますからねー♪」
みく「みくにとっては普通に現実なんだけどにゃ」
朋「あー、妖怪から見たらそうね」
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