文香「事実は小説よりも奇なり」
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10: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2018/05/13(日) 10:20:19.85 ID:Gw9FEXII0
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『神様からの力を得た私はその能力を嬉々として使ってたわ』

『初めて未来があたるようになったんだもん! 本当にうれしくって、うれしくって!』

『いろいろな人が死ぬ未来をたくさん見てきたわ』

『……あたしが見なければ、その人たちは死ななかったのにね』

文香「……」

………………

…………

……

『……占いに恐怖心が無いわけじゃないわ』

『あたしの場合、絶対に叶っちゃうんだもん』

『……でも、それが歌鈴ちゃんを助けるためなら……って』

『恐怖心をもっと大きな勇気で押しつぶして、あたしは未来を占ったの』

文香「……」

………………

…………

……

『その時は……きっと、今までで一番誰かのことを思って歌ったと思う』

『あの畜生みたいな神を歌鈴ちゃんの中から追い出すために』

『歌鈴ちゃんを引き上げるために……歌鈴ちゃんのことだけを考えて』

文香「……」

………………

…………

……

『……周りの速度が速くなっていくのは不思議な感覚がしたわ』

『正確には、私が遅くなっていたんだけどね、そうとしか思えなかったの』

『耳に入る音が、目に入るものがめまぐるしく変わって……気持ち悪かった』

『すぐにみんなが助けてくれて助かったわ』

『……1日経ってたのにはびっくりしたけどね』

文香「……」

………………

…………

……

『神と神の戦いなんて始めてみたわ』

『本当は、ちひろさんが負けて消えてくれたら一番うれしかったんだけど……』

『あのままだときっとこずえちゃんがやられちゃってたかもしれないし』

『それに……よしのちゃんや歌鈴ちゃんの思いもあったから……占って』

『……きっと一番幸せな結末になって、よかったわ』

文香「……」

………………

…………

……

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