文香「ビタミンC」
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27:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:31:56.76 ID:RrOmRxVI0

「いったい何を考えているの!」


 奏さんが声を荒げました。


「あなたがいなくなってしまったら……」

「私を……心配して来てくださったのですか?」

「当たり前じゃない!」


 このような奏さんを、初めて見ました。

 声も

 その目も
 
 私を押さえる両の手も

 熱を帯びて、震えている


「私に愛想が尽きたせいで、もう戻らないものとばかり……」

「ちょっと、どういうこと?私は別にそんな」

「今日のことを確かめたかったのです……何が奏さんを不機嫌にしてしまったのかと」

「そ、それは……」


 一瞬、その目が俯いて




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