八幡「入学式の日に犬が飛んできたから蹴り返した話」
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163:名無しNIPPER
2018/05/16(水) 18:00:00.08 ID:TisptQyrO
「ひどい……」

「誰がこんなことを……」

「事件です、事件ですよこれは!」

 わたしが劇場の控え室に入ると、そこは異様な雰囲気に包まれていた。

 同僚の各々が部屋の中央に設置されているテーブルを囲んで、なにやら奇声をあげたり緊張した面持ちで固唾をのんでいる。

「あ、志保ちゃん。おはよう」
 
 いつもは迷惑な騒音、もとい元気な声でハイテンションな態度、笑顔を絶やさない可奈がわたしに気づいて近寄って来た。

 しかし先にあげたようにひまわりのごとく眩しい笑顔は今日は見られず、他の面々と同じくなんだか悲し気な表情を浮かべている。
 
 わたしはできるだけ可奈にのみ聞こえる程度に声を落として訪ねてみた。

 「何かあったの?」
 
 その問いに対し可奈はできるだけ笑顔を作ろうという努力をしてみせたようだが、無理に作るそれこそ痛々しいものはないのだ。
 
 瞬時の努力も虚しく、可奈はすぐにまた元の悲惨な表情に戻ってしまった。

 「あのね、それが……」


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