【艦これSS】始まりの前の出会いに
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8:名無しNIPPER[saga sage]
2018/05/09(水) 10:25:30.53 ID:NTp9xhz30
男「ふんっ……ふんっ……ふんっ……」ギシギシ

女の子「……ねえ」

男「……おうっ……ぷぅっ……なんだっ……」ギシギシ

女の子「アンタ、人の話聞くときくらいは筋トレやめなさいよ」

男「おう、すまん。三日も体動かしてないとさすがに不安でな。……で、なんだ?」

女の子「あんた、暇よね?」

男「そうだな。退屈で死にそうだ」

女の子「ちょっと手伝ってほしいことがあるのよ」

男「ああ、まあ構わんが」

女の子「そ、じゃあ……私が脱走する手伝いしてくんない?」

男「ぶっ!……な!?」

女の子「アンタね、デカい声出すんじゃないわよ。バレたらどうすんの」

男「いやいやいや、驚くなってのが無理だろ」

女の子「アンタも来た当初は脱走してやるって息巻いてたじゃない。何?口だけ?」

男「いや……そりゃまあ……最初はそう思ってたが……」

女の子「つまりは腑抜けで腰抜けって事ね」

男「はぁ?今なんつった?

女の子「腰抜けって言ったのよ」

男「俺の事は誰にも腰抜け何て言わせねえぞ。いいぜ、やってやんよ!」

女の子「……単純バカ……」ボソッ

男「ん?」

女の子「いえ、アンタ鍵とかどうにかできる?」

男「いや、ツールがねえと無理だな」

女の子「そう……じゃあドアは無理ね……」

男「だが窓ならドライバーさえありゃあ分解できるぜ」

女の子「そう。結局道具が必要なのね。じゃあ無理か……」

男「今持ってるぞ」

女の子「ホントにっ?」

男「ああ。まあ、なんだ。最初の頃はマジで脱走するつもりだったからな」

女の子「じゃあ考えとかあるのかしら?」

男「あたりめーだ。ここの緊急病室には中央にベッドを置いている以上、必然的にできる死角がある」

女の子「トイレ横の窓ね」

男「ああ。そして朝8時の交代時間付近に軽く朝会がある。その時は中央に集まって患者に対する監視の目も緩む。その時に……」

女の子「脱走って訳ね。やるじゃない」

男「幸いここは二階だからな。窓から逃げても怪我しない高さだ」

女の子「……私にはソレ難しそうなんだけど」

男「なに、俺が下で受け止めてやるさ」

女の子「……そう。ならお願いするわ」




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