827:重要シーンとはいえこれで何レスも使うのには罪悪感が少々 ◆9OydVuNlLY[digital devil saga]
2019/03/03(日) 03:23:30.73 ID:0ZUpjTc/0
黒きサムライの言葉に、ウーゴ殿が嫌そうな顔をする。
ウーゴ「この期に及んで、まだそのような減らず口を……」
ウーゴ「……いいでしょう。神のご慈悲です。最期の言葉を述べなさい」
黒きサムライ「……アダムは、リンゴが欲しかったから食べたのではない」
黒きサムライ「禁じられていたから食べたのよ」
黒きサムライ「さあ、貴方がたもリンゴをお食べなさい」
黒きサムライ「本を読んで悪魔になったお友達みたく、神の寵愛など無いことに気づくから……」
黒きサムライの言葉が続くごとに、ウーゴ殿がみるみる内に怒りを顕にする。
ウーゴ「おのれ魔女め!我らの神を侮辱するというのですか!」
ウーゴ「ホープ君。速やかに処刑を!この魔女を黙らせるのです!」
ホープ「承知した……おい」
ホープ殿は刑吏のサムライに声をかけ、刑吏は黒きサムライの仮面を取った。
黒きサムライ「フフ……」
ヨナタン「あ、あれは……ッ」
ワルター「おい、あの顔って……」
余裕の笑みを浮かべるその女性の素顔は……
イザボー「うそ……ギャビー殿と、瓜二つ……」
観衆からもどよめきの声が上がる。
ギャビー「……」
黒きサムライ「貴方がたの国は歪んで偏っている」
顔だけではない。仮面を外した今、その声までも、ギャビー殿と同じだった。
黒きサムライ「東京へ行ったサムライは、もうそれに気づいているわ……」
黒きサムライ「いいえ……地上にいる貴方がたも、薄々気づきはじめている頃よッ」
ギャビー殿と瓜二つの女性、黒きサムライの言葉により、
観衆のどよめきは増していく。
ウーゴ「ええい刑吏よ、何をしている!その魔女を黙らせろッ!」
黒きサムライ「もう何もかも、動き出してしまったわ……」
黒きサムライ「貴方たちには、更なる知識と知恵が必要よ」
黒きサムライ「だから私は、何度でも蘇ってあげる……」
民衆「……"更なる知識と知恵"って?……」
民衆「……"蘇る"だと?……」
刑吏が黒きサムライの胸に槍を突き立てる。
黒きサムライは動かなくなり、処刑が終わった。
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