42:名無しNIPPER
2018/05/06(日) 01:00:51.45 ID:ANrtU6sD0
時:翌朝
場所:寄宿舎 ヨツバの部屋
バロウズ「おはよう、マスター」
ヨツバ「おはようございます、バロウズ」
バロウズ「ホープ様からメッセージが届いているわ。再生するわね」
ホープ『おはよう、諸君』
ホープ『本日は諸君の先達である、サムライを引退したKの営む酒場へ行ってもらう』
ホープ『そこでKの指導を受けるように』
ホープ『本日はその他の訓練や任務はない。連絡事項は以上だ。励んでくれ』
ヨツバ「Kの酒場……確か、広場から行けるのでしたね」
バロウズ「ええ。ちゃっちゃと行っちゃいましょ」
身支度をして、寄宿舎を出た。
……
場所:Kの酒場
酒場という割には、さほど酒類の匂いはしない。
料理をつまむ者、何事かの相談をしている者が多いようだ。
そのいずれもがサムライの装備(Qの鍛冶屋で購入できるものだ。支給品の制服より質が高い)を身につけている。
つまり、いずれもが先輩のサムライであるということだ。
そんな空間にいるのは、少し緊張する。
カウンターの奥にいる、義手を身に着けた男が話しかけてきた。
義手の男「よお、新人くんか」
ヨツバ「はい。ヨツバと申します」
義手の男「……ほう」
義手の男「ま、そんなに畏まらなくていい。どうせちょっとここで長くやってる先輩ってだけだ」
義手を掲げて見せ、「隠居したのだってヘマやらかしたからだしな」と笑う。
義手の男「俺はK。この酒場をやってる」
K「ホープから新人に教えろと言われちゃいるが……アンタ、早起きだな」
K「まだ集まってないんじゃ、話を始められんのだが……」
カウンターをトントンと指で叩くK。何か思いついたのか、その手を止めて口を開く。
K「あー、今日は楽しいことを教えてやる予定なんだがな。その前にオマケで、役に立つ話をしてやろう」
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