134:遅れました ◆9OydVuNlLY
2018/05/07(月) 19:53:58.08 ID:1t/1sIyf0
……
場所:掘削作業員居住区 ターミナルルーム前
この階層を物色して回るうち、一つの奇妙な部屋が見つかった。
一面に白い板のようなものが敷き詰められた、球状にくり抜かれた部屋。
部屋の中央へ続く橋と、その先に置かれた魔法の遺物の他には何もない。
ウーゴ殿から連絡が来た。
ウーゴ『ターミナルを見つけたようですね』
ターミナルとは、各所に設置されたターミナル同士で瞬間移動を可能にする魔法の遺物らしい。
修道院がその存在を隠していたが、実はミカド城のアキュラ像広場からすぐのところにも、同じものがあると。
確かに封鎖された部屋があったが、まさか魔法の遺物だったとは。
このターミナルにガントレットを認識させたターミナルのみが転送対象となる。
ミカド城のターミナルは今ウーゴ殿がサムライ全員の使用権を解放したそうなので、現在使えるのは、こことミカド城のターミナルだ。
ウーゴ『ターミナルはケガレビトの里に複数存在するそうです』
ウーゴ『黒きサムライの追跡と並行して、全てのターミナルを使用可能にすること』
ウーゴ『これもあなた方の任務とし、クエストを発行します』
ウーゴ『期待していますよ』
ワルター「拳銃の次は瞬間移動か……ケガレビトの里へ行くのがどんどん楽しみになってきやがる」
ヨナタン「僕はケガレビトが我々に敵意を向けたときを考えるとぞっとするよ」
ウーゴ『……ああ、そうそう』
ウーゴ『そちらのターミナルはスカイターミナルという識別名がついていますが』
ウーゴ『こちらのターミナルは封印を解いたばかりのため、名前がついておりません』
ウーゴ『あなた方で名前をつけてください』
ヨナタン「名前か。僕は、フリンがつけるのがよいと思う」
イザボー「賛成よ」
ワルター「だな。で、どんな名前にする?」
フリン「えっ、そんな急に言われても……」
フリン「うーん…… じゃあ、"ミカド"と」
ワルター「……まんまじゃねえか」
ターミナルルームを後にした。
階段を見つけ、下層へ向かう。
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