53:名無しNIPPER[saga]
2018/05/06(日) 17:32:02.98 ID:xg10qRH10
「改めて、警視庁特命係の杉下です。あなたは福島けい子さんでよろしいですね。」
「はい…けど私はタダの事務員で何もやってはいません…お願いだから帰してください…」
けい子は涙ぐみながら自らの無実を訴えた。
いくら事務員とはいえ自分に何もしていない。
だがこの発言に右京は疑問を抱いた。
「それなら何故城南金融に勤めていたのですか?
城南金融といえばヤクザが運営する会社として有名ですよ。
前職を辞めてまで入ったのだから相当な理由があったはずですよね。」
「それは…恋人がそこに勤めていて…それに給料がいいからと勧められて…」
「つまりあなたは誘われたということですね。
それだとあなたも深く関わっているとみられて余罪を追求されますよ。」
いくら恋に落ちたとはいえ城南金融のヤクザと関係を持ってしまった。
これは明らかに軽率な行動。
そう思いつつ右京はここで一旦尋問を中断して子供たちのいる隣室へと戻った。
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