右京「誰も知らない?」
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46:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 15:59:09.09 ID:sPA3Iy4L0


「よ、暇か?」


するとそこへマイカップを片手に組対5課の角田課長が訪ねてきた。

どうせまたコーヒーを飲みに来たのだろうと亀山は気にもとめなかったが…


「課長、今は大事な話をしてる最中なんですけど…」


「いやいや、こっちも大事な案件があってさ。
ちょいとお前さんたちにも手伝って欲しいんだよ。
明日、城南金融の大捕物を決行するんで人手が足りなくてな…」


それから課長は今回の大捕物で捕らえる予定のリストを出した。

そこにはある人物の名が記されていた。それは福島けい子。子供たちの母親の名前だ。


「角田課長、この福島けい子さんは何をやったのですか?」


「ああ、調べた限りじゃ城南金融の事務員ってことになってるようだが
俺の見立てじゃこいつは幹部の女だ。
まあ最近入ったようで何も知らないみたいだけど城南金融に所属している以上
無関係ってわけじゃないからこの女も一応逮捕者リストに入れてあるんだよ。」


最悪な事態だ。まさか母親が今回の大捕物で捕まえられるとは…


「こうあれば明日、すべてに決着をつけましょう。
今回の事件で誰もが自らの責任を果たさなければならない。
大人の都合で子供たちの未来が閉ざされることなどあってはならないことです…」


右京の決意に亀山も同意した。

どのみち今のままでは子供たちに未来はない。

だからこそどんなに残酷な結末だろうとこの件に決着をつける必要がある。

それが子供たちのためだからだ。




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